インタビュー

大人気連載インタビュー企画「素顔」LIPS@隼人 ※改定

知られざる驚きの経歴や人並み外れた経験をしてきたホストをクローズアップする人気企画の「素顔」。ホストとして振る舞う普段の顔ではなく、イチ個人としてありのままの姿を見せてくれた

諦めない気持ちと行動
そして自分と向き合う

僕はホストを始める以前、長らく俳優やモデルといったエンタメの仕事をしていました。親が芸能事務所に僕を子どもタレントとして入れたのがキッカケで、物心付いた時にはもう業界にいたって感じです。本格的に映画や広告などの仕事をするようになったのは小学校高学年の頃で、当時は週5でレッスンに通っていて、ほとんど学校に行けなかったほど忙しい毎日でした。

ただ学校に行った日は同級生から「仕事どうなの?」とか話かけてきてくれましたし、たまには友達と遊ぶ時間もあったので、学校で孤立している感じではなかったです。小さい頃は仮面ライダーとかウルトラマンになりたいって気持ちで仕事をしていましたね。中高もドラマや映画といった芝居の仕事に加えて、広告などのCM関係の仕事があり、多忙ではありましたが高校までの卒業資格は持っています。

高校卒業後は大学に行くか本気で芸能を4年間やるかじっくり考えた結果、芸能1本で食べていく道を選びました。芸能活動をしている人って売れている人たちが少ないだけで人口は意外と多くて、その中で1つ2つと顔を出すために自分で何ができるのか日々考えていました。

何の変哲もない芝居では面白くないと思っていたので、変わったキャラクターの芝居を深めていこうと20歳の頃に決めたんです。具体的には藤原竜也さんみたいな、色のある役者さんを見て芝居を勉強するように。それ以降は不思議な人の役とか、ちょっと引くヤバイ人系の役、時には悪魔の役なんかもやっていました。僕の現在のイメージからはあまり想像できないと思いますが(笑)。

また芝居の他にもファッション誌の読者モデルもしていたのですが、芸能活動をしている中で、将来に対する不安は当然ありました。それでもイベントを行った時は大勢のファンの方々から手紙や差し入れをいただいて「応援されている」という感覚がモチベーションに繋がって頑張れていました。

ホスト界への挑戦
4ヶ月目で初No.1を奪取

ホスト業を始めたキッカケは舞緒代表からのお誘いです。舞緒代表とは芸能活動をしていた頃に共通の知人を通して出会って、本当に根がしっかりしている方なので尊敬していました。最初はホストに偏見があったのですが、自分の周りでホストを始める友人もいて、自分自身のホスト像をしっかり持ていれば良いと気付き、舞緒代表からのオファーを受けて24歳でホストの世界に入ったんです。

ホスト業を始めて以来、芝居やCMの仕事は基本的にお断りしていますが、モデルの仕事は現在も続けていて、今年もそれは続けていこうと考えています。ただ芸能事務所との契約は去年で切れたので、今年からはフリーでモデルもやりつつホスト業もする予定です。現在ホストを始めて約1年なのですが、最初はバイト経験もなく完全未経験でホストをスタートしたので、苦労することも多かったです。それで舞緒代表や先輩方に、お客様との接し方や連絡の取り方など、仕事のことをがむしゃらに聞いて勉強していました。スピード感を持って自分の商品価値を確かめられる点に魅力を感じてホストを始めた節もあるので、売れるためには結果を出している先輩に聞くのが1番早いと思ったんです。

それで売れている人たちの良いところを盗んで、自分なりの色に置き換えて実践していました。そして「入店後3~4ヶ月以内にNo.1を獲る」と目標を決めて入店していたんです。結果は3ヶ月目でNo.3を獲り周りからはすごいと言われましたが、その時の締め日に悔しすぎて営業終わりに1人で泣いていました。次こそは絶対1番になりたいと思って今まで以上に頑張った結果、4ヶ月目でNo.1を獲れたんです。悔しさをバネに変えられて良かったですし、もちろん自分の力だけで掴んだ結果とは言いませんが、諦めない気持ちとそれに伴った行動が大切だと感じました。その時に付いてきてくれたお客様には感謝しかないですし、その結果を出す過程で得た経験は、僕のホストキャリア的にもかなり大きい収穫だったと思います。

ホストとして大事な事と
後輩たちとの関わり

自分がホストとして大切にしていることは、限られた時間内で相手をよく知ること。そして相手の印象に残るための会話やアクションを常に考えることです。例えば自分より格上のライバルがいたとしても、ネームバリューで不利な点を除けば初回のフィールドなら条件は同じなので、お客様の記憶に自分を深くインプットさせることができれば勝てると思っています。

もちろんプレイヤーとして結果や数字も大事だと思うんですけど、仕事の内容自体を大切にしていきたいんです。最近は下の子から売上やお客様のことで相談されるようになったので、その時は最初の頃の自分を見ている気分になって可愛いなと思います。自分が相談される先輩になれたことが嬉しいですし、相談された時はいつも親身になって答えるようにしています。周りからはクールで近寄りがたいと言われることが多いですが、実際は結構おしゃべりだし、従業員と一緒にバーで飲んで男同士熱い話をするのも好きなんですよ。リップスは従業員同士が部活みたいな雰囲気で後輩が悩んでいたら先輩に話して解決したり、目標をクリアしたらみんなでお祝いもするので、僕自身も働いていて良いお店だなと、お世辞抜きで感じています。

ホストを始めて約1年が経ちましたが、本当に過ぎるのが早かった印象ですね。去年はメディアに出させてもらう機会がたくさんあったので、今年はそのキッカケに応えられるようにもっと数字も売りたいし、今以上にいろんな人に注目されるプレイヤーになりたいですね。

LIPS
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