インタビュー

はじまり -本城 陵介-

兄のように慕っていた先輩の裏切り

僕は高校を卒業してから地元・静岡の営業会社で4年ほど勤めました。これでも仕事の覚えが早くて結構偉かったんですよ(笑)。その後、芸能人になるべく会社を辞めてタレント養成所みたいなところに入ったんですが、自分の演技のクソさに嫌気がさして断念(笑)。芸能界を諦めたときに吹っ切れて、やりたいことをやろうって思うようになり、次はパチプロを目指しました。元々パチスロが好きということもあったし、何よりも遊びながら出来るって思ったんです。でも半年ぐらい経った頃、お店に行くのさえ苦痛になるほどパチスロが嫌になってしまって、別の道を探し始めました。

自分の好きなこと…お酒!そして多少は興味のあったホストをやってみました。いまと違って特に目標もなく、ただ酒が飲めればいいかなって感覚ですね。売上なんてもちろんないに等しかったし、逆に僕自身も全く気にしてませんでした。ホスト業にも飽きはじめ、今度は大阪でたこ焼き屋を開こうって唐突に思ってお店を辞めました。当時、タコパがやたらと流行っていて、みんなの前で本場の腕を披露したらカッコよくない?って思ったのがきかっけ。ホントにアホですよね(笑)。そして大阪進出資金を貯めるべく、パチンコ屋でバイトし始めました。

誰にも相談できずただただ悲しくなるだけ

話は少し変わりますが、僕には兄と姉がいるので小さい頃から年上の人がよく遊んでくれました。兄の友達であり、姉の彼氏だったAさんとは本当に仲が良くて、社会人になってからも飲みに行く間柄。そのAさんは昔から周りには怖がられていたんですが、僕に対しては全くそんなことなく、優しいもう1人の兄のように慕っていました。

その日もパチンコ屋でバイトをしていて、休憩中に携帯をみるとそのAさんから何回か着信が。仕事終わりにAさんに折り返すと「仕事でミスしてしまってヤバいことになってる。明後日までにお金を用意しないと」という電話でした。電話口からかなり焦ってる様子が伝わってきたのですが、貯金もないし「出せて10万です」って伝えました。10万では話にならないと言われたのですが、僕はバイトの身でしたから、借りたくても借りられないと。するとAさんが名前だけ借してくれたらあとはこっちで何とかするから書類にサインだけしてくれと頼んできました。周りの友達にも同じ様に頼んでいたみたいで、相当マズいことになってるんだろうなって思って承諾したんです。返済はこっちでするから何の心配もないと言われましたし、10年以上付き合いのある人でしたから特に気にすることなくサイン。1ヶ月後、2ヶ月後と返済完了の連絡がきてたので「Aさんちゃんと返済してんだな」程度に思ってたんですが、3ヶ月後のある日、朝起きるととてつもない数の着信がありました。折り返すと金融関係で、返済されてないということでした。すぐにAさんに電話したんですが繋がらず、その後も何度かけても先輩に繋がることはありませんでした。友達も同じ状況で、警察にも行きましたが弁護士に相談した方が良いと言われ、逆に弁護士に相談すると警察に行った方が良いと言われ、もうどうしよもなくなってしまい、残ったのは多額の借金だけ。親にも相談できず、ましてや兄の友達で姉の元彼だったら2人にも言えないまま途方にくれてしまいました。

 

借金返済のために歌舞伎でホストを再スタート

昔からプラス思考な性格なのでくよくよ悩むことはなかったかもしれません。とにかく稼がなきゃって思ったので、とりあえず「歌舞伎」に行こうって真っ先に思いましたね(笑)。2016年の11月に歌舞伎で2回目のホストをスタートさせ、今度は前と違って本気でしたので、2ヶ月目には手応えを感じることができました。おかげさまで少しずつですけど借金返済にもあてられるようになりました。ちなみにホストは自己投資をしないといけないと教えられ、ついには昨年の6月には思いきって整形までしちゃいましたよ(笑)。

 

人を信用するのが怖いけど助けられてるのも事実

まだまだ借金は残ってますし、正直言って人を信用するのは怖いです。心の底から信頼していた人に裏切られたらさすがに人を簡単には信用できませんよ。けど、これまでもいろんな方に助けられているのも事実です。いまの僕がいるのも1人の力では決してないですからね。なのでいつかまた以前みたく人を心の底から信用できるようになれればなと。そして1日でも早く借金を返済してキレイな身体になりたいですね(笑)。

 

 

eleanor -A-
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