人気ホストの半生を綴る人気企画「足跡」。
今月も改めて人気ホストは、外見だけじゃなく内面も魅力的だと再認識させてくれました。
東京都新宿区歌舞伎町2-23-1 風林会館6階
TEL:03-6457-3101
レズビアンな女性ホスト
色気×クール×真摯 唯一無二の存在感
栃木県で生まれ、そこで高校卒業まで過ごしました。
小学生の頃からバスケをやっていて、そのまま中学に上がり、バスケ部に入部。
そこで1学年上の先輩と付き合うまではいきませんでしたが、お互い好き同士みたいな関係が先輩が卒業するまで続きました。
その頃ですかね、自分は男性よりも女性に惹かれていると自覚したのは…。
その微妙な関係がすごく楽しかった記憶があります。そもそもなんですが、やっぱり男性に比べて女性の方が当然ながら可愛いし、いい匂いもしますし、柔らかいし…とにかく良いところしかありません。
これまで出会ってきた男性に対して、同じように魅力的だと感じた事がないのですが、もし、これまでに惹かれる男性と出会っていたら、僕の人生は少し変わっていたかもしれませんね。
高校は地元の進学校に入学。親は教員をしていることもあり、大学まで進学するのは当然の流れというか、他に選択肢がなかったので、そのまま東京の大学に進学して上京することになります。
当時は将来的に何をしたいのか考えてなくて、漠然と“子どもが好き“だから保育士か幼稚園教諭もありかなという理由で4年制大学へ。
結果的にどちらの資格も取得出来たのですが、今のところ、そっちの道に行くことは全く考えていません(笑)。
というのも、僕が実習に行った幼稚園がよくなかったのだと思います。実習生のいる前で、平気で親たちの悪口を言い合っている先生達を見て幻滅してしまって…。
それに、過酷な割に月収もあまり良くなくて、それまでに経験してきたバイトの方が収入が多かったりもしたので。
ちなみに、そのバイトというのがコンカフェなんですけどね。
男性よりも女性が魅力的であることを誰よりも先に気づいただけ
コンカフェとの出会いは、今から10年前。メイド喫茶が世の中に出始めた頃で、その頃はオタクの店というイメージが強く、僕は行くことはないと思っていたのですが、友達が強く誘ってくるので、試しに6人ぐらいで行ったんですね。
すると、その世界がまるでディズニーランドのように楽しくて、気づけば僕が1番通うようになっていました(笑)。
働いているキャストの中に男装している人もいたので、いつしか僕も働きたいという思いを持つようになり、キッチンとしてバイトをすることに。
徐々に慣れてくると、ホールに立つ時間も増えていき、自分のお客様も出来るようになりました。
1年ちょっとそこで働いていたのですが、大学も卒業する時期に差し掛かり、エンタメ系の会社の内定をいただいたので、コンカフェを辞めました。
その会社はなんと3食社食付きという一見優良企業と思いきや、ドがつくブラック会社。
3食出すから朝から晩まで働けよという意味で、椅子を並べて寝るのは当たり前で、月に3日休みがあれば良い方。
人の入れ替えも激しく、休むのも気まずくなるような雰囲気が漂い、理不尽に怒られるのも日常茶飯事な世界でした。
僕もすぐに辞めたかったのですが、番組途中で人がいなくなると会社に迷惑がかかってしまうので、一区切りつく半年後までどうにか続けて、ありきたりな「実家に帰らないと」という理由で退社しました。
その後、燃え尽きたように2ヶ月間はニートになり、その間に、これまで人生で楽しかったことをしようと考え、コンカフェに戻る決心をしました。
理不尽に怒られる事にトラウマを抱えるようになっていたので、怒られない立場である1番上になるという目標を持って。
コンカフェで、2年間コツコツとお金を貯め、ある程度資金が貯まった時に、働いていたお店のオーナーと共同オーナーとしてコンカフェのお店を出すことになりました。
そのお店のキャストは本当に粒揃いで、お店は大盛況。同じ頃、集客のためにキャストと共に地下アイドルグループ活動を行ったりと忙しい日々を過ごしていました。
しかし、突然のコロナによってグループは解散。さらに色々あってお店も手放すことになったのです。そして、もう1つのやりたい事だった“ホスト”への道に行くことに。
ちなみにですが、実は僕が母に女性が好きであることを明かしたのはアイドル活動をしていた時。
理解してもらうのは中々難しいことですが、今でも絶対に「ダメ」とは否定してきたことはありません。
僕の1番の味方は昔も今も母親なのです。SNSで配信すると、ほとんど母親が1番長く見てくれているんですよ(笑)。
ホストデビューしてもうすぐ2年になります。始めはヘルプをNGされたり、SNSでいわれのない非難を受けたりしましたが、今となってはもう昔の話。
遅刻も欠席もコンカフェ時代から1度もなく、真摯にお客様と向き合ってきたからこそ、今年は年間1億を狙える位置までくることが出来ています。
本当に姫達には感謝しかありません。お店で年間No.1を狙いつつ、グループでTOP20に入れるように突き進むだけです。
冬月グループの中で20位以内に入れたら「売れた」と思っていいかなと(笑)。
あとは、ホストがクリーンな職業であることを世間にもっと認知されたら嬉しいですね。
NIA HISTORY
20歳 コンカフェに惹かれバイト
22歳 エンタメ系の会社に就職→退社
23歳 コンカフェで働きつつアイドル活動
25歳 コンカフェオーナーとして2店舗経営
27歳 ホストに転身
28歳 1400万突破&指名130本OVER達成