インタビュー

レジェンド「ION」監修 ホスト応援PROJECT

ALPHABET ION

ひと昔前に比べて、ホスト業界の敷居は低くなり、これまで敬遠してきた人たちが足を踏み入れるようになりました。
けど、全員が成功すると思ったら大きな間違い。歌舞伎町DREAMはそんな簡単なものではありません(キッパリ)。
どんな仕事もそうだけど、勝ち組になるためには、生半可な努力では通用しません!
そこで今回は、この業界で長年戦っているgroupdandy「ALPHABET(アルファベット)」の支配人であるレジェンド「ION」さんに、基礎知識から深い話まで聞いてきました。
格言と共に御覧ください

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Q.ホストの主な仕事とは?

ホストの仕事と聞いて思い浮かべるのは「接客」。その他にも掃除や同伴・アフターなどが挙げられます。

この仕事は多岐渡ってあると言われていますが、シンプルに言ってしまうと「自分の売上を作ること」だけなんです。
しかし、その売上を作る上で必要なことが色々と存在します。
例えば掃除。これも仕事と言われていますが、それは間違いで、売上を作る(仕事)ための時間であると考えてほしいわけです。掃除を一生懸命することで、お店や仲間からの信頼度も上がり、その結果、自分の売上に繋がるケースも少なくありませんから。
ヘルプも同様で、政治的な言い方になってしまいますが、違うプレイヤーの席に着くことで、自分の時にも着いてもらえるように関係性を作っておくべき時間であって、これも仕事ではありません。
結果的に自分の売上に繋げるための時間なのです。だからこそ、研修だけではなく、掃除やヘルプも全てが「自分の売上のため」だと思って全力でやってほしいと思います。

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Q.1部と2部の違い ※店舗によって異なります

ホストクラブは基本的に1部(20:00〜24:00)と2部(6:00〜11:00)の時間帯に分かれて営業しており、1部と2部の割合は8:2と圧倒的に1部の方が多い。

これも私の主観になってしまいますが、1部に合っているのは「物語を作れる」人で2部は「瞬間火力が強い」人だと思っています。
2部に来るお客様は、既にお酒を飲んでいらっしゃる方が多いので、求められるのはノリと勢い。
場の空気を白けさせず、心地よい接客を都度行わなければいけません。お客様も勢いのある方が多いので、その場のノリでとんでもない売上を出せることもあったり…。だからこそ、いつでも火力を出せる人は重宝されると思います。
1部では特別な空間を演出できる人が向いていると考えています。
少しずつお客様と物語を一緒に作っていき、それが後々、お客様が決断をして大きな売上に繋がるケースが多いからです。
1部のプレイヤーは演出家であり脚本家であるべきだと思います。口下手で大人しくても、物語を作れる人は1部に向いていると思いますよ。
1部と2部は全くの別物であると考えて良いと思います。どちらが稼げるか?は一概には言えません。
どちらにもメリット&デメリットはありますし、自分の生活習慣や性格などと照らし合わせて選ぶべきです。

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Q.給与+賞金

ホストは歩合制が基本で、お店や役職によって異なるが、売上の何%か折半がほとんど。
さらに、各店で様々な賞金システムが導入されているのも、この仕事ならでは。

ALPHABETでも覚えきれないほどの賞金システムがあります。
売上、指名などの基本的なものから、SNS賞、オシャレ賞、ラスソン賞などもありますし、この業界では結構ある賞なのですが、皆勤賞まであります。
仕事に行くだけで賞金が出るなんて、昼職では考えられませんよね(笑)。
さらにとんでもない入店特典も用意されているので、自分たちで作っておいてなんですが、まさに至れり尽くせりだと思います(笑)。
下手したら、売上が0円であっても保証給と賞金だけで十分に暮らしていける額をもらえることもあります。お店からの評価を賞金という形で還元しているというわけです。
だからこそ、よくSNSなどで金銭関係のことで「人生詰んだ」などと、もう人生を諦めているコメントをちょくちょく見かけますが、僕から言わせてもらえば、まだまだチャンスはいくらでもあると教えてあげたい。

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Q.お店選び

歌舞伎町だけでホスト人口は5000人を軽く超え、店舗数も300ほどと言われています。
日本各地に展開しているメガグループから小規模ながら着実に力をつけている個人店など、種類も様々。

歌舞伎町には良いお店が本当にいっぱいありますが、「自分にとっての栄養がどれだけ得られるか?」を基準に考えるべきです。
例えば自分の戦力が整ってない状態で、大きな有名店に入ったとしますよね。
お店は盛り上がっていても実は相対的に見て、自分が得ている栄養って少なかったりするんです。
僕が体入の子によく言うのですが「ALPHABETの売りは“まだまだ人が揃ってなくて、強い人が少ないこと”だよ」と。
それって栄養として何がいいのかな?というと、やっぱり自分の指名が引きやすいということ。
逆に悪いところは、引いた後にサポートしてくれる強い人の数が少ないところだと說明します。
ただ、全くお客様もいなくて、営業のノウハウすらもわからない子がヘルプの質を説いても意味はないと考えているからです。まずは指名をすぐにもらうことが先決。
もう1点は自分の知名度を上げるために、どれだけバックアップしてくれるか?だと思います。
うちだけに限らず、いろんなお店がプレイヤーのために様々な栄養を用意してくれています。
それらを見て、自分のMAX時や通常時にどれだけ栄養を得られるのかをよく考える必要はあると思います。

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プロ意識を持ちお金を払う価値になるホストになれ

ホストは一般男性に圧倒的な差をつけないといけない

―本日はお忙しい中、たっぷりと語っていただき、ありがとうございました。
ION●いえいえ、なんか偉そうに色々と言ってしまってすいません。あくまでも主観であるということだけわかっていただければ(笑)。

―IONさんはこの業界で長年やってきて、多くのプレイヤーの成功や失敗を見てきたと思います。売れる人の条件や共通点って存在するのでしょうか?
ION●ホストをやる上でめちゃくちゃ大事なことがあります。「それは素敵な男性ではなくお金を払う価値のあるホスト」になることです。このスイッチをしっかり切り替えられない子は、全く売れないか、売れたとしても中途半端に終わってしまう傾向にありますね。要は、女性が心をときめかせられるか?なんです。「生理的に無理↓どっちでもいい↓ちょっといい↓素敵↓完璧」のゾーンまでは、お金を取らず存在できますが、お金を払うとなると、このゾーンと僅差ではダメなわけです。わかりやすく言うと、例えば牛丼は安くて美味しいから人気ですけど、家庭でもある程度の味は作れてしまうし、なんならもっと美味しく出来たりもします。逆に高級なお寿司は、見た目も味も家庭で再現するのは中々難しいですよね。ホストはその高級なお寿司でならないといけないです。回転寿司でもいいよねになってしまうと、高級店には行かなくなるのと一緒なのです。ホストは一般の男性にサービスも商品も圧倒的に差をつけなければ意味がありません。

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―確かに、高級店は味もさることながら店構えやサービスも極上で、家で行うのは無理がありますね。
ION●ここちゃん(森永ここあプロデューサー)に、「昔は舞台衣装みたいなの着ていたよね?」と言われるのですが、普段だったら絶対に見られない格好であったり、絶対に味わえない演出を行ったり、誰もしてくれないような気遣いをしたりと、普通よりも逸脱したものがないと、お金を払い続ける価値にはならないと思うんです。

―他に過去にIONさんが行った特別なことは?
ION●小さいことなのですが、スマホのアラームにお客様の名前をつけて、この方が大体何時に起きて、出勤時間や退勤時間などを細かく設定して、その時間にピッタリ合わせてメッセージを送ったり電話をすることを毎日行っていました。僕らはそれが仕事なので、それに徹することが出来るんですよ。

―そこまでやるのですね。
ION●私達はプロのホストであることを自覚しないといけません。地元でモテていたから、ナンパが得意だからホストも出来ると思って来ても、通用しないのはそういったところなんです。だから技術というよりも考え方が重要で、初期スペックが低い子であっても、考え方次第で大いに伸びることは可能なのです。プロとアマチュアの違いがしっかり理解できている子は、自分に足りないものに気づくので勉強するんですよね。自分にいま何が欠けていて必要なものはなんなのかと。そしてそれを踏まえて行動に移すことが出来る子は強くなっていきます。それがうちでいうと龍馬です。まだ入って1年も経っていませんが、いろんなことに挑戦して、数多くの失敗を重ね、その度に軌道修正を行っているから、なんとなくホストをやっている人には絶対に負けないと思いますよ。彼は入店当初から「ホストだったらこの程度だとダメだよな」というプロ意識が強くて、自らのハードルを上げていましたから。

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―ここ数ヶ月、龍馬が飛躍的に伸びているのは、その辺の意識の高さからだったのですね。地元でモテたいたから通用するだろうと言って入って来る子はどうなのでしょうか?
ION●それが運良く当たっても「ホストであればもっとやらないと」という考えにならないと続きません。「地元ではモテていたのになんで?」で止まってしまう子が実は多いのです。それはヘアメもしてないし、オシャレもしてないし、見た目もトークも磨いてない人たちの中で勝ち抜いただけで、甲子園に予選のテンションのまま来たところで勝てるわけありません。その点ガイアは気づけた子で、地元でもモテていたけど、こっちに来て足りないものに気づいて修正を行ったので、ああやって結果を残せているのです。

―まずはプロ意識を持つことが大事ということですね。他にどんなことが売れるために必要でしょうか?
ION●まず「しつこさ」と「柔軟性」です。これは自分の仕事に対して、上手くいくまでやり続けるしつこさであったり、お客様に対しての良い意味のしつこさが必要だと思います。ただ、同時に柔軟性も持ち合わせないといけません。しつこく追求していき、柔軟な考えで修正を重ねないといけませんから。しつこさだけ残って柔軟性がなくなると頑固になってしまうし、逆にしつこさがなくなると一貫性がないと思われてしまうので、2つ揃う必要があるのです。そして「行動」を起こせて「より良い選択」を出来る子は強くなります。まずプロ意識を持ち「しつこさ」「柔軟性」「行動」「選択」の4つを軸として持ち、それに付随して、演出力やしたたかさなんかも求められてきます

―聞けば聞くほど奥が深いですね。
ION●いまホスト業界は数年前に比べると、ものすごく進化していて、情報量と賢い子が圧倒的に増えました。1000万の売上が凄いと言われていたのが、今では年間1億売ってやっと一流と言われる時代ですからね。「ワンチャン稼げるんじゃない」という生半可な気持ちで来ても、いまはノーチャンスです。これからこの業界に挑戦しようと考えている人は、まずはいま持っているマインドをリセットして、望むことをオススメします。まあ、続きはALPHABETで話しましょう(笑)
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