インタビュー

出張まどか本音BAR EX

コロナの影響で少しお休みしていましたが、満を持して本誌のウェポン「まどかママ」が今夜復活!以前よりもパワーアップして、歌舞伎で悩めるホストたちを導きます!今夜のお客様は前号で表紙を飾ってくれたシャイニーの五月五月くん。1500万プレイヤーで常務取締役が頭を悩ませていることとは?

まどか●MIAMIに出るのが久々すぎて、もう忘れられたかと思っていたわよ。とりあえず再開ということで、今後もよろしくね。で、再開に相応しい大物が来てくれたのは本当に嬉しい♡よろしくね五月さん

五月●いやいや大物だなんて(汗)。今日は勉強させていただきます。

まどか●あら謙虚。で、早速だけどお悩みは何かしら?

五月●自分のお店を出す予定だったのですが、コロナの影響で一旦なくなったものの、現在の店で“常務取締役”という責任ある役職を任されるようになりました。当然、自分の売上もそうなのですが、お店全体の売上や従業員の育成、モチベーションなどをより考えないといけません。つい先日のことなのですが、20歳の従業員が仕事中に悔しくて泣いたんです。周りが同情して慰めている中、僕だけ全く同情出来ずに逆に攻めてしまったんです。

まどか●あら、それはどうして?

五月●その子とはプライベートでも一緒にいる時間は誰よりも多いのですが、仕事は全くの別物と考えています。この仕事で悔しい思いをして泣くというのは、それだけ本気だったというのはわかるのですが、彼を誰よりも知っている分、果たして泣くほど頑張っていたのか?と思ってしまうのです。自分の昔のことを出したくはありませんが、それに比べるとその頑張りは全然甘いんですよね。残酷かもしれませんが、その悔しい思いとこれまでの頑張りが比例していないように見えてしまって、つい強く言ってしまったのです。「お前は泣くまで努力したのか?」と。周りからはドン引きされましたが、僕は決して間違っていないと思っているのですが…

まどか●確かに1番近くにいたからこそわかる事ってあるわよね。私も歌舞伎でいろんな若い子を見てきたんだけど、やはり五月さんのいうように仕事に対しての姿勢が甘いって感じることが多いわ。ホストになったから稼げる、一人前になったと勘違いしてるガキは、仕事を舐めてるとしか思えない。コロナの影響で、いろんなお店が閉店してるいまの歌舞伎は戦場なのよ。大げさではなく、私たちは死と隣り合わせで仕事をしていると思うの。さらにホストはその中でも誰よりも強くなって勝っていかなくてはいけない仕事なわけじゃない!泣き言を言う暇なんてないはずなのよ。

五月●僕自身、昔からオブラートに包んで言えない性格で、結構ストレートにガツんと言ってまうので傷つけてしまっているとは思います。もっと言葉を選べば良かったかなと。

まどか●育ってきた環境によって人は受け取り方が違うし、ましてや20歳と若い子ならなおさらなのかもしれないわね。五月さんはホストになる前はどんなお仕事をされてたの?

五月●銀行マンでした。給料は昼職にしては良かったのですが、かなりブラック企業でしたね。そこで相当鍛えられましたよ(笑)。

まどか●社会の荒波に揉まれてきて苦労してきた人とこれから苦労をするであろう人の価値観の違いは仕方ないと思う。

五月●はい。けど昔の苦労話をする気もないし、ましてや過去の栄光を語る気もさらさらありません。しかし、ホストとしてのプロ意識をもっと強く持って欲しいんです。細かく言ってしまうと、仕事中に泣くことにも腹が立っています。仕事終わりに泣くのだったらいざ知らず、時給が発生してる時間に泣くのはどうなの?とも思ってしまうんです。

まどか●確かに五月さんの言うことは正論。お金をもらっている以上、その時間は働くのは当然だと私も思うわ。五月さんは常務という立場になって、よりそういった仕事への意識が強まったんじゃない?

五月●確かにそうかもしれませんが、昔からこんな感じですよ(笑)。

まどか●今の子たちに昔の価値観を押し付けてもアレルギーが出るだけで、何も響かないのは間違いないわ。でも教える立場としては、放ってくわけにはいかないもんね。

五月●嫌いな奴はいないし、みんなに売れて欲しいと本気で思っています。だからこそ僕にできることはしてあげたいんです。

まどか●だって、いまこのコロナの影響で仕事以外でも面倒を見てあげてるんじゃないの?

五月●僕がまだ売れてない時にイオンさんにしてもらったことをしてるだけですよ。

まどか●ホストの伝統みたいな感じよね。でもね、五月さんも売り上げは今回のコロナで下がっていると思う。でも変わらず面倒を見るのはすごいことよ。それを当たり前だと思われたらたまったもんじゃないわよね。

五月●当たり前だとは思ってないとは思います。けど、中には僕のことをATMだと思ってる人もいるかもしれませんね(笑)。

まどか●お店の方向性や考え方があるかもしれないけど、全ての下の子たちに同じように愛情を注ぐのは難しいでしょ。でもね、それでもいいと思うの。一生懸命やっている子と中途半端にやっている子を差別ではなく区別はしていいんじゃないかしら。

五月●区別ですか…。

まどか●だって頑張っている人から不満が出始めたら本末転倒じゃない。それに中途半端な人を見捨てっろ言ってるわけじゃなくて、それ相応の対応でいいと思う。

五月●なるほど。

まどか●それにね、最初の話に戻るけど、お店全員が同情側に回ってしまえばその子の成長は止まってしまうのでなくて?五月さんみたいにストレートに言える人も必要枠だと思うわ。何も憎くて五月さんがキツく言っているんじゃないってその子もわかってるはず。プライベートも一緒にいる時間が多いのだったらなおさらよ。それに泣くぐらい悔しいって思えるのだったら、見所あるじゃない!でもね、五月さんからも歩み寄ることも大切だと思う。これからどんどんこれまでの当たり前が通じない子が出てくるわけだから、人を束ねる立場にいる以上ね。

五月●そうかもしれませんね。ホストは心底夢のある仕事で、売れればいま見ている世界も生活も劇的に変われます。みんなにそうなって欲しいと思ってますから。だからこそ、この仕事に本気で向き合ってほしいです。

まどか●さすが常務ね、いいこと言うわ。

五月●いえいえ、僕なんてまだまだですよ。でも、本当に今日は勉強になりました。

まどか●あら、そしたら延長戦でもする?アナタの下の常務にもいろいろ聞いてみたいわ。

五月●あっいや、それは…失礼します!

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