企画

【身の毛もよだつ最恐話15選】誰かに話したくなる!現役ホストが体験した怖い話④

怖い話

夏の風物詩といえば怪談。
今夏もMYHOSでは、現役ホストから集めた選りすぐりの恐怖体験記を紹介していきます。
結局、1番恐いのは人間だよね…

「鳥人間コンテストin新宿」

ALPHABET 夕霧 蓮
ALPHABET 夕霧 蓮

僕のホスト人生も長く、気づけばお店でもベテランの部類になってしまいました。
こんなに長く続いているのも、ひとえに優しいお客様のおかげでございます。

そんなお客様と数年前にあった本当のお話を1つ。

もう数年前のことで、正確な日付は思い出せませんが、僕を指名してくれていたお客様と大喧嘩をしてしまいました。
当時の僕はギラついていたので、一歩も引かずに、それどころかかなりオラついた態度をとっていました。
そのうち、お客様と言い合いすること自体が面倒になってしまい、連絡も無視するようになっていたのです。

避け続けていた週数間後の休日、家のチャイムが鳴りました。
ホスト駆け出しの僕が住んでいたのはボロマンションだったので、オートロックなど当然ありません。
宅配かなにかだと思い、鍵を開けてドアを開けると、そこには喧嘩中のお客様が。
そして右手には包丁を握りしめているではありませんか!
“あっ殺られる”と僕の警戒アラートが鳴り響きましたが、ここは3階で唯一の出口には包丁を持ったお客様が。
しかもジリジリとこちらに向かってきたのです。
僕の声は全く届かず、さらに包丁を振り回し始めたのです。
いよいよヤバいと思った僕はベランダに出て、思い切ってジャンプ!!
その時、何か背中に熱いものを感じたのも束の間、今度は足に衝撃と痛みが。
ただ、そんな事を気にしている状況ではないので、とにかく走ってその場から逃げました。
しばらくして落ち着きを取り戻すことができたので、足を見るとパンパンに腫れていて、急に痛みが襲ってきました。
そして熱さを感じた背中を触ってみると、血がベットリ。
どうやら僕がジャンプする瞬間に斬っていたようですね。
後少しでも遅かったら、もしかしたら…。

そんなこんなで、とりあえず第三者立会いの元、そのお客様とはどうにか和解することに。
普通なら、そんなお客様とはもう関係を断つ方が良いのでしょうが、僕はあえて何度もそのお客様を抱くことにしました。
なんて言ったって、僕は生粋のホストだから。