きらびやかな夜の世界で日々戦い続けるホスト。しかし当然ながら彼らにもプライベートな時間があり、それはあまりお店では見せない顔なのかもしれない。ホストとしてだけはなく1人の人間としてそのバックボーンに迫っていく
PLATINA -本店-
東京都新宿区歌舞伎町2-21-2
ソフィア2ビル 2F
03-6457-3835
代表代理
朱野 翔
いつしか絵を描くことが
自分にとってのリセットボタンに
祖父が画家で、母がデザイナーなので、生まれたときからそういった環境で育ったというのもあるんですが、兄の影響でドラゴンボールを知ってからは、ひたすらキャラクターを描いてましたね。
小学生の頃なんかはクラスのみんなが褒めてくれるもんだから、気持ち良くなって得意げに描いてました(笑)。
高校では美術科に入ったものの、大学に行く気は全くなかったんですけど、そのときの先生が熱い方で「美大に行け」って。
毎日授業が終わってから16時〜20時まで講習してくれたんです。遅くなれば車で送ってくれたりと、とにかく背中を押してくれて見事に合格したんですよね。
学費を払う為にホストを始めたんですが、いつしか両立が難しくなるどころかこの仕事が面白くなってしまって、先生には申し訳ないんですが、2年で中退。
でも、ホストをやりながらも時間があれば絵は描いてましたね。この話をするともったいないって言われるんですけど、ホストの仕事ほど面白いのって中々出会えないと思うんです。
ホストってサボろうと思えばいくらでもサボれるし、勤務時間も短いのにそれなりにもらえるじゃないですか。しかも頑張ればその分給料にも反映されますし、選択肢がどんどん増えていくんですよね。
サボるも頑張るも本当に自分次第なんです。俺が初めてNo.1を獲ったのは21歳の時で、そんな若造でも周りの年上がペコペコするそんな世界。この完全な実力主義のこの世界に取り憑かれたんですよね。
今だから言えますけど、当時の俺はスゲー生意気な奴で問題児でした。冗談と本気の区別がつかないアホな子で、めちゃくちゃ周りから嫌われてましたよ(笑)。掃除もしなくて先輩から怒られても「掃除やりにホストやってるわけじゃないんで」とか舐めたこと言ってたぐらいです。当然、売り上げも落ちていって月収5万とかになって、挙句に完全にお店で孤立してしまいました。見兼ねた上司が「俺の家に住め」って半ば強引に同居スタート。でも、そのおかげで1年間めちゃくちゃスパルタにしごかれて真人間になり、結果そのお店の代表になれたんです。
「お前の人生はお前が決めることだから」という上司の後押しで退店し、歌舞伎町ではリーダーからスタート。
当時も休みの日は絵をひたすら描いていて、6時間とかあっという間に過ぎちゃうんですよね。いつしか絵を描くことが自分にとってのリセットボタンになるというか、とにかく〝何も考えず無心になれる〟なくてはならない時間になりました。
お店では3ヶ月目でNo.3に入り、翌月にはNo.1と初めての1000万オーバー。そこから半年間No.1で、その年の店舗売り上げもNo.1になれました。
現在はローランドさん、サランさんとは別店舗になり、プラチナを任されている責任感を感じつつ、絶対に負けたくないという想いが強いです。蘭社長から「人の良いところ見つける努力をして欲しい。下の子が幹部より仕事が出来ないのは当たり前。
目線を落として喋ってあげないと伝わらない。出来ないからって愛情を持たないようでは代表は務まらない」と教えられて以降、その辺は特に気を配るようになりました。これからのプラチナは1人が飛び抜けてすごいのではなく、強力な人材が足並みを揃えてるってことが理想ですね。
愛猫・てまりは人懐っこく、もう1匹のつくしは一度も姿を現してくれませんでした
気づくと6時間ぶっ通しでひたすら描いてるらしい。ちなみにお気に入りキャラはバーダック(孫悟空の父)
※本人が描いたものです!セル画ではありません(笑)
気分転換で描いてるとは思えない高クオリティ。スマホ用に描いて欲しいなど知人からのリクエストが多いとか。またキャラ以外にも友人の結婚式用のイラストなども。「美大で習った陰影が役に立ってます(笑)」と本人