インタビュー

【ホストの足跡】Chloe 岩田広臣

Chloe 岩田広臣

今回で4回目を迎える人気企画「ホストの足跡」。
今月も日本屈指の繁華街の最前線で活躍し続けるホストの半生を語っていただきましょう。

Chloe 岩田広臣
Chloe 岩田広臣

Chloe

東京都新宿区歌舞伎町2-21-5 三経20ビル2F
TEL:03-6233-7179

事故った相手は反社
マンガのような展開で九死に一生

Chloe 岩田広臣
13歳〜18歳までの5年間、親だけではなく周りの人たちに本当に迷惑をかけてきました。
中1の頃からバイクが好きで、夜は多く方の睡眠を妨げることを繰り返してきたといえば想像がつくと思います。
中学卒業後は名前を書けば入学出来るような高校へスポーツ推薦(柔道※黒帯)でなぜか入ることが出来て(笑)、そこからヤンキー漫画にある展開のような生活を送る事になります。
地元である岡山でも特に治安の悪い地域で育ったもので、この流れは当たり前というか…。
そんな街ですから、怖い大人も多く、夜に走っていると道路の真ん中に出てきて怒鳴ってくるなんて事もありましたね。
Chloe 岩田広臣
喧嘩とバイクに明け暮れていた高校最後の夏。いつものように大人数でバイクで走っていました。
すると道の真ん中に大人が出てきたのですが、それに気づかない僕はそのままぶつかってしまったのです。
僕も派手に転んでしまったのですが、すぐに大勢の大人が集まってきて、そのままボコボコに。
バイクも原型を留めないほどにグチャグチャにされて、意識朦朧となった僕を引きずってヴェルファイアに乗せました。
後から知ったのですが、僕が撥ねてしまった方が反社の親分の弟だったようです。
ただ、その事故現場が大通りだったのもあり、すぐに警察が駆けつけてくれたのですが、車をグルっと反社の方が囲み、僕を逃さないようにしていたので、「このまま殺される」と本気で思いました。
警察と反社の押し問答が繰り返すこと数時間。奇跡が起きました。
Chloe 岩田広臣
地元には3大勢力というものがあり、大勢が所属している2つのグループと、1人で一大勢力を誇っている伝説のような人がいまして、なんとその人が現場に現れたのです。
面識はなかったのですが、先輩が人づてに助けを求めてくれたようで、その人がきた瞬間に、モーゼの十戒のように人が離れていきました。
一命を取り留めた僕は、その事件がきっかけで学校を退学になるのですが、そこからが地獄でした。
ある日、その助けてもらった方からお呼び出し。そこで「真面目に生きようと思います」と告げると返ってきたのは「そんなの許されるわけない」という答えでした。
そこから4年間、その人の下で働かされるのですが、仕事内容は言わないでおきます。

喧嘩、バイクの毎日が五奏さんとの出会いで激変

どうにかこの環境から抜け出せないかと考えていたのですが、学歴も資格もないのに何が出来るのだろうと悩んで出た答えが「ホスト」でした。
仲間内では1番モテていたし(笑)、なんとかなるかなと思っていた時、知り合いのホス狂いの先輩からある人を紹介されました。
そう、ご存知「星咲五奏」その人です(笑)。
そこから1ヶ月、電話でホストについて色々教わり、なんとなくこの仕事のイメージを掴んだ頃、なんと岡山まで五奏さんが来てくれたのです。

第一印象は「なんだこの髪の長いキモい奴は」と思ったのは内緒ですが、30分間、僕の目を見て真剣に話を聞いてくれた人は、これまでいなかったので感動しました。
すぐに五奏さんの所で働く決意をしたのですが、問題は今の仕事を辞められるかでした。
五奏さんには辞める為に1ヶ月もらったのですが、現実は甘くはありませんでした。
そして約束の1ヶ月が経とうとした時、僕はその場から逃げるように歌舞伎町へ行ったのです。
五奏さんにも、こんな状況であることは一切話していなかったのですが、上京して1週間後、五奏さんに直接あの人から電話が入ってしまい、全てが公になったのです。

わずか一週間で結局地元に戻ることになり、このまま一生奴隷生活になると思いきや、意外と心配してくれていたみたいで、しかも正式に辞めるための挨拶周りをすることになったのです。
けど、僕が飛んでいた一週間分の仕事の損失分70万を払えと言われ、一文なしの僕としては結局ここで働かないといけないのかと覚悟を決めました。
その事を五奏さんに話した所、僕の何を信じてくれたのかわからないのですが、70万をポンと貸してくれたんですよね。
それで晴れて自由の身になり、歌舞伎町に戻ってきたというわけです。

Chloe 岩田広臣
1年目からある程度の売上も作れて、70万はすぐにお返しする事が出来ました。
っていうか、それ以上に貢献してますけどね(笑)。
あっという間に歌舞伎で4年半が経ち、それまでに1500万の借金を背負ったり(完済)、先輩と本気の喧嘩をした時もありました。
ただ、こうしてまともに働くことが出来て、母親に仕送りまで出来ているのは、ホストという仕事が僕にとって天職だったということ。
そんな僕のいまの目標は、日本一のお店を作ることと、憧れる職業ランキングにホストが入ること。
僕のようなホストになりたいなんて言ってくれる子が入ってきてくれたら最高ですね。

HIROOMI HISTORY

16歳 地元でヤンチャ
17歳 地元でヤンチャ
18歳 地元でヤンチャ
19歳 地元でヤンチャ
20歳 成人式でもヤンチャ
21歳 ホストデビュー
   1300万OVER、
   指名100本OVER、
   店舗売上&指名No.1   
25歳 5ヶ月連続1000万OVER