【ホストの足跡】GMC 夜桜月

ホストの半生をまったりと語る大好評のインタビュー企画が早くも３回目。
華やかな舞台で輝き続ける人気プレイヤーたちの意外な過去や想いがここで赤裸々に明かされる。

GMC 夜桜月

サラリーマンと女性用風俗でダブルワークの日々！

やりたいことがない時に女性用風俗と出会う！

僕は千葉県生まれで、ラーメン大好き少年でした。
昔はインドアな性格だったんですが、小４（10歳）の頃に、母の再婚相手となる新しい父親から、野球を教えてもらってハマります。
それ以降は挨拶をハキハキとする、陽キャな性格になっていきます。
小・中・高と野球を続け、髪型はだいたい坊主頭。現在の僕の雰囲気とは、似ても似つかない感じでしたね。

当時、野球は確かに好きでしたが、やりたいことがなかったんですよ。だから将来の夢もない。
とりあえず「免許があったら便利かも」という安易な理由で数学の教師を目指しますが、履修科目が足りなくて、あえなく断念。
体育教師の免許を取得して、大学では野球部に入ってマネージャーをして、パチンコとラーメン三昧の怠惰な大学時代を過ごしました。
周りに凄いと思われたい一心で大企業に就職したものの、そこで途方にくれます。
今までずっと「本当はこれがやりたいわけじゃない」と漠然と思っていて、目標もなく死んだように生きる毎日が心底嫌になっていました。

そんな時です。女性用風俗に出会ったのは。
女性用風俗と言うのは、男性版のデリヘルみたいなもので、依頼があれば出張して性的なサービスをするお仕事。
なぜこれを始めたのか、正直、自分でもあんまりよく覚えていません。
でも、サラリーマンと違って、女性用風俗にはランキングシステムがあったんです。
どうやら僕は、目先の目標があると燃えるみたいで、必死に働いて2ヵ月後には月100万以上稼いでいました。
こうして、昼間はサラリーマン、夜は女性用風俗というダブルワークの日々が始まります。

周りからは「お金を貰ってエッチなことができるなんて最高の仕事じゃん」とよく言われますが、そんな簡単な話ではありません。
徹底した気遣いが必要で、その頃に女性を丁寧に扱うとはどういうことなのかを、身体で覚えました。
もちろん良い想い出ばかりではありません。ダブルワークなので、睡眠時間は女性に添い寝する時くらいしかとれないハードな日々。
ある時なんか、お客さんに呼ばれて現地に行ってみたら男の人が待っていたとか……まあ、後はご想像にお任せします（笑）。
ただ、どういうお客様だろうが尽くすと決めたので、目の前の方には喜んで帰ってもらうだけでしたね！

女性用風俗で働いたのは半年くらいでした。
この仕事はランキングがあって楽しいのですが、時間を切り売りするので大変。
その点、ホストは全てが青天井なので、その世界でNo.1を取るってどういう気持ちだろうなって考えたら、気持ちがうずうずしていました。
その衝動に従って、ホストとしてデビューしました。

ホストでNO.1を取るってどういう気持ちだろう？

当時の僕の武器といえば、女性用風俗で鍛えた技術を使っての「鬼マクラ」くらい。
だから……毎晩ヘトヘトでしたね（笑）。
ただ、風俗で働く女性の気持ちは痛いほど理解できたので、すぐにお客さんが付きました。
入店４ヵ月目で1000万を達成。でも、調子が良かったのは最初だけで、すぐにお客さんがいなくなり、ホストとして稼ぐことの難しさを教わりました。

心機一転するために、去年の春には今のお店（GMC）に移籍。
ホストとしての魅力を増やすために、整形にも挑戦しました。
目、鼻、顎のライン、脂肪吸引をして、理想の顔に一歩前進。
整形のおかげで、お客さんの反応が変わりました。
今までの僕の武器は「鬼マクラ」ひとつでしたが、「カッコイイ」が加わり、すごく仕事がやりやすくなりましたね。

女性用風俗、そしてホストというのは、やりたいことがなかった僕の人生の中で、自分からやりたいと思えた数少ない仕事。
おかげで今は、生きながら死んでいるような虚無感はなくなりました。
「将来の夢」という明確な目標はいまだにありませんが、ランキングの中で目の前の目標を全力で達成していく熱い生き方を知ったので、僕にはそれで十分です。
もし、充実感のある仕事を天職と言うのなら……僕の天職はホストということですね！

RUNA HISTORY

10歳　野球を始める
18歳　大学進学後、野球部のマネージャーになって4年間動き回る
22歳　大企業に就職するも、やりたいことがない無気力な毎日
23歳　興味本位から女性用風俗で働き始めて2ヵ月目で月100万達成
24歳　ホストデビュー。入店4ヵ月目に1000万達成
26歳　現在の店舗GMCに移籍
27歳　整形をして、お客がさらに増える