企画

【身の毛もよだつ最恐話15選】誰かに話したくなる!現役ホストが体験した怖い話⑯

怖い話

夏の風物詩といえば怪談。
今夏もMYHOSでは、現役ホストから集めた選りすぐりの恐怖体験記を紹介していきます。
結局、1番恐いのは人間だよね…

「誰もいないはずのカーテンの後ろに潜む影」

Chloe 南条京垓
Chloe 南条京垓

あれは忘れもしない2年前の冬。

よく遊びに来てくれていた女の子の友達から突然LINEがきました。
「歌舞伎町にいる?いま○○ホテルにいるから来ない?」と。
断る理由もないので二つ返事で「いくよー♪」と返信。

そして、意気揚々とホテルの部屋に入ると、そこにはバスローブでベッドの上に座るやる気満々のお友達がいたのです。
当然、美味しくペロリといただき、そのままピロートークへと移りました。
するとそのお友達から「○○ちゃん(よく遊びに来てくれる女の子)のこと、どう思っているの?」という質問が。
僕は正直に「すごく良い子だよ」と答えたわけです。
すると「南条さんの気持ちが聞きたかったの。いいよ〜出てきて」とその子が言った瞬間に、後ろのカーテンが開き、その女の子が登場。
俗に言う“修羅場〟の空間が瞬時にそこに出来上がったわけですが、皆さんだったら、この後どうしますか?謝りますか?逃げますか?
いいえ、僕は思い切ってキレました。100対0で僕が悪いこの状況を打開するには、もうこれしかないと思ったわけですよ。
「お前がそんなことをするから信頼関係が壊れるんだよ」とね。
僕が悪いのにも関わらずこう言い放ったわけです。
相手もすごい剣幕でキレられたものだから圧倒されたようで、静かに引き下がっていきました。

皆さんも大の大人を試すような行為は絶対にしちゃダメですよ。

「爆弾で飛び散った培った信頼」

Chloe 南条京垓

“爆弾”とは業界用語で、この業界では絶対に犯してはいけない行為で「知らなかった」では決して済まされないもの。
特に担当ホストがいるのに関わらず、他の同じ店のホストがそのお客さんと親密になることは絶対にあってはなりません。

その爆弾を僕はモロに食らったのが2年ほど前。
当時、まだ学生で昼は学校に行き、夜はホストをする多忙な毎日でしたが、どちらも無遅刻無欠席の超優秀だったのは置いておいて、その準エース的な女の子は、とても良い子で僕が好きというよりも、クロエの雰囲気が好きという感じで、他の従業員とも仲が良かったのです。
店外デートでも2人きりではなく従業員も一緒に遊ぶことが多かったですね。

そんな子だから、ちょっと特殊なのですが、何名かの後輩とも連絡先を交換していました。
これは僕が了承済みなので、爆弾ではないのですが、事件は起きてしまったのです。

ある時を境目に、女の子が店にパッタリと来なくなりました。
後輩たちに聞いても理由は全くわかりませんでした。
同じ頃、1番仲の良い後輩も度々お店を休むようになっていたこともあり、思い切って女の子に問い詰めました。
すると予想通り、その後輩と関係を持っていたのです。

これは紛れもなく特大の爆弾です。女の子との関係だけでなく、培ってきた後輩との信頼関係もそこで崩れてしまいました。
しかし、話はそれで終わっていなかったのです。
女の子と後輩従業員のLINEのやり取りをその子が送ってくれたのですが、2人がやっていた場所はなんと僕の家。
鍵の場所も僕がいない時間も全てを把握しているその後輩は、裏で好き勝手に行動を起こしていたのです。

一体、信頼関係とは何なのでしょうか?人間が1番怖い。

Chloe 南条京垓