企画

【身の毛もよだつ最恐話15選】誰かに話したくなる!現役ホストが体験した怖い話⑥

怖い話

夏の風物詩といえば怪談。
今夏もMYHOSでは、現役ホストから集めた選りすぐりの恐怖体験記を紹介していきます。
結局、1番恐いのは人間だよね…

「あなたの行動は全部見ているから」

CANDY'S HEAVEN TAKUYA
CANDY’S HEAVEN TAKUYA

僕はまだ歌舞伎町歴1年の新人ホスト。
なので、歌舞伎町をもっと知りたいと思っていました。
そんな時に出会ったのが、30代のある女の子。
その子は「私は18歳の頃から歌舞伎町にいるよ」と言うので、この街のことをいろいろ教えてもらおうと思っていました。
何回かお店に来てくれた後、彼女は「私は歌舞伎町の人を全員知っているから、あなたの行動は全部見ているよ」と言うんです。
僕はあまりそのことを意識せず、人脈が広いんだなくらいにしか考えていませんでした。
でもそれから「昨日、あそこで買い物してたでしょ?」「あのお店は美味しかった?」などと頻繁に連絡が入り始めました。
最初は僕も面白がっていましたが、あまりに当たるので、監視されているかもしれない、と怖くなりました。
家に帰る時や駅を出る時は、周りを確かめるようになり、精神的にどんどん追い詰められていきました。

そしてある時、別のお客さんと歌舞伎町を歩いていると、彼女から突然電話が来ました。
「今、女の子と歩いているでしょう」と。
驚いて周りを見渡しましたが、彼女の姿は見えません。
僕は必死に取り繕いましたが、彼女は本気で怒りだして「後悔させてやる」って、電話を切られました。

それから数秒後、近くのビルの陰の方から、彼女のおぞましい叫び声が聞こえたのです。
僕は寒気がして、会ったら危険だと思ってその場から逃げだしました。

それ以降、彼女とは会っていません。
でも、歌舞伎町みたいに路地が多い場所を歩いていると、あの角の向こうに彼女がいて、あの日の続きが始まったらどうしよう……とビクビクしながら角を曲がることがたまにあります。

「ダムの縁で逆立ち」

CANDYS HEAVEN TAKUYA

これは僕の先輩が体験した話です。

大学時代に関西にいた先輩は、友達と4人でドライブに出かけました。
「夏だから心霊スポットに行ってみよう」となり、山の中にある有名な心霊スポットのダムに向かうことになりました。
夜中なので周りは真っ暗、山の中を車はどんどん進んでいきます。
後部座席に座っていた先輩も、ビビりながらもその状況を楽しんでいました。

すると、あるトンネルを越えたあたりで、車が急に止まりました。
「どうした?」と先輩が聞くと、運転手の男の人は何も言わずに車の外に出ました。
そして、真っ暗な森の中へと一人で入っていったのです。
なんだかやばいぞ、と感じた先輩たち3人は、慌てて彼を追いかけていきました。

森の中を進むと次第に視界が開けて、目的地のダムがありました。
崖ギリギリの場所に彼がいるのですが、なぜかそこで逆立ちをしているのです。
「危ないぞ!」と声をかけた瞬間、その人はこっちを向いてニコッと笑い、ダムに向かって飛び込んだのです。

この話を聞いた時、さすがに僕も嘘だと思いました。
でも、先輩の言った情報で調べてみると、事件化されたニュースが出てきました。
その瞬間、血の気が引きました。
先輩は「ニコッと笑った瞬間の顔は、あれは何かに憑りつかれた顔だった」と語っています。

安易な心霊スポット巡りは、やめておきましょう。

CANDYS HEAVEN TAKUYA