見た目ではわからないホストの内面を紐解く人気企画「足跡」。
今回登場するのは、名古屋で名を馳せ、満を持して歌舞伎町に挑戦したものの、思うように成績が伸びず苦悩を繰り返したチョコレイト君。
名前とは逆に甘い考えを全て捨て再起を図った男のセカンドストーリーは必見!
東京都新宿区歌舞伎町1-9-5三経61ビル4F
TEL:03-6457-3868
経験豊富な29歳
酸いも甘いも経験してきた深みのあるチョコレイト
名古屋でNo.1だったのに歌舞伎町では2年間掃除組から抜けられず
サッカー大国ブラジルで生まれ、母がブラジル人、父が日本人のハーフです。日常会話くらいならポルトガル語で喋れます(笑)。
両親は日本で働いていたんですが、サッカー選手を目指していたので、僕と祖母は中学卒業までブラジルに住んでいました。
その後、日本に来て15歳~19歳まで車部品の工場で働き、19歳からは名古屋でホストとしてデビューしたのです。
ホストになろうと思ったきっかけは、当時、3年間付き合っていた彼女がいたのですが、将来を考えると子供ができたときに家族を支えられるほどの男ではないって理由で振られちゃって…。
彼女にも振られたし、普通の仕事をしていても何も楽しくないと思ったので、思い切って夜の世界に飛び込みました。
自分の中で冒険というか、挑戦してみたかったんですよね。
自分で言うのもなんですが名古屋では結構売れていて、ずっとNo. 1だったので有名人でした(笑)。
毎日外を駆け回って、女の子をナンパしたりSNSを使って自己プロデュースしてフォロワーを集めて注目度を上げたり、お昼ご飯は必ずお客様と食べていました。
さらに名古屋のMEN’S KNUCKLEの専属モデルもやらせてもらっていたんですよ。
そして25歳のときに、ふと思い立って歌舞伎町に戦場を移しました。
名古屋で結構売れていたので、俺なら歌舞伎でも余裕だろうと、なんなら無双してやるくらいの感じで自信満々でやってきたわけです。
でも歌舞伎では全く結果が出ず、ボコボコに打ちのめされちゃいました(笑)。
最初の2年間はずっと掃除組で、全く結果がついてこなくて。
自信はあっただけに結構キツくて、なんというか…屈辱でした。
もう辞めたいと思った時に、ふと何しに東京に来たんだろうって。
なので、もう3ヶ月だけ本気でやって掃除組を抜けられなかったら本当に辞めようと決意。
天狗になっていたプライドを全部捨て、新人の気持ちになって生まれ変わったつもりになり、桃太郎統括に仕事をイチから教えてもらいました。
謙虚に勤勉に、そしてお姫様としっかり向き合うことができるようになってから、ようやく結果がついてきてくれたのです。
小計3桁売るのに2年かかりました。2年かけてやっと数字乗っかってきたなって感じで、歌舞伎町のシビアさを痛感しましたね。
本当に会いにきてくれるお姫様みんなに感謝しています。
気づけばホスト歴はトータルすると9年になるんですが、最近までガス抜きというか、メンタルのコントロール方法がわからなくてずっと苦しんでいたんです。
ストレスを溜め込んで溜め込んで、ある日爆発しちゃうみたいな…そういうのって女の子にも伝わっちゃうんですよね。
疲れとかやさぐれ感が態度にも表れちゃうらしくて。それでなんとかしようと思って、メンタルトレーニング系の本を読み漁って。
3ヶ月前くらいにやっと自分に合ったリフレッシュの方法を見つけてからは、仕事とプライベートにメリハリが出て心身ともに楽しく働けています。
具体的には自然に触れることなのですが、これが本当に大事で、基本的に歌舞伎町の中にいるとどんどん病んでしまうので(笑)、なるべく休みの日は歌舞伎町の外に出て行くようにしています。
時間がゆっくり流れて、都会で疲れ果てた心が癒やされていくのを感じます。
ちなみにチョコレイトって名前ですが、別にチョコレートはそこまで好きじゃないです。
ポテチとチョコレートあったら普通にポテチ選びますね。元々名古屋でホスト始めるってなったときに、“れいと”って呼ばれたくて、れいとにしようとしたんですが、すでにその名前の人がいるからダメって言われて。
それで先輩に勧められてチョコレイトにしたんです。おかげでバレンタインデーは大盛況。最高で50個もらったこともあります。
いろいろ話しましたけど、まずは今来てくれるお姫様をしっかり大事にして、より活躍していけたらいいなと思っています。
お酒の強さと帰宅能力には自信があるので、気になった方はぜひ一緒に飲んでほしいですね。
これからも初心を忘れず頑張りたいと思います。
CHOCOLATE HISTORY
小~中学生 ブラジルでサッカー三昧
15歳 日本へ引っ越し工場に勤務
19歳 名古屋でホストデビュー
25歳 歌舞伎町に進出
27歳 掃除組を脱出